ミドリゼミの一種
2017/11/20
ミドリゼミ亜族 Dundubiaria
ミドリゼミ属 Dundubia
Dundubia aerata (和名なし)体長32mm が
世界のセミ200種」にはボルネオ産の標本として
記載されています。
大きさは日本のツクツクホウシよりちょっと大きいくらいです。
背中にある白い紋も2002年の写真では見にくいですが
よく見ると見えます。
この図鑑ではツクツクホウシの大きさは26~33mmと
なっているので大体は合っていそうです。
でも地図をよくみると北ボルネオ地区は空白になっており、
細かく見ていくとこれにあたるのかは微妙なところです。
ダナンバレーはぎりぎり分布域に入るのかもしれません。
ほかにもミドリゼミ属ではDundubia vaginataがボルネオにいることになっているが、
こちらは体長が42mmもあるため、このコとはちょっと違うように思います。
ガイドにも聞いてみたんですが、GREEN CICADA(ミドリゼミ)と
いうくらいで、まんまやないか!
ほんとにガイド?といいたくなるくらいです。
種名や属名を言っているようには
ても思えず、緑色のセミと言っているだけのように感じました。
この写真をよくみてもらうと目の色が緑ではありません。
ほかに目まで緑のミドリゼミも別の機会にみたことが
ありますので、少なくともミドリゼミの仲間は私が確認しただけで2種はいます。
それぞれがどんな学名か、現地名か、はわかりません。
そして、これらの写真だけみていると、眼が茶色のコはお尻がとがっている写真しかなく、
眼まで緑のコのメスではないかとの、うたがいも頭をもたげてくるのです。
いまとなっては腹側の写真が2種類ともないため、同種のオスとメスの可能性も否定しきれません。
次回チャンスがあったら、どのコも腹側の写真をとり、
大きさもわかるようにスケールと一緒に写真を撮っておく必要があります。