ドラゴンダンス (ムル)
2016/07/26
マレーシアの世界遺産、
グヌン・ムル国立公園では
夕方になると数百万匹の
コウモリが洞窟から飛び出してきて、
夕食を食べに行きます。
その出てくる様が壮絶で
壊れたパチンコ台のように、
出てくる出てくる、
これでもか、
というくらい出てきます。
コウモリのえさは蚊だといいます。
数百万のコウモリが1日何匹の蚊を
食べるのかわかりませんが
数百万×蚊の数という大量の蚊が
毎日供給されているわけです。
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ボルネオのジャングルの豊かさを
象徴するような話だと私は思っています。
日本だとガンやカモなどの渡り鳥が
飛ぶ様子を棹になり、カギになり、
というように
こちらではコウモリが飛ぶ様子を
竜が躍っている様子にみたてて
ドラゴンダンスといいます。
コウモリの出てくるディアケイブ
その様子をみるために、
夕方になると夏の花火を待つように
人々が観覧席で待ちます。
上ばかり見ていると首が
痛くなるので寝転んで見ている人もいます。
半そで半ズボンで待っている人は
蚊に刺されますので、
パチンパチンと蚊をたたく音がたえません。
出てきました。出てくる出てくる。
Wrinkled-Lipped Bats (Tadarida (Chaerephon) plicata)
ヒダクチオヒキコウモリを含む12種類のコウモリが
記録されている。
その数、250万~350万匹と
見積もられている。
コウモリは17:30~18:30
の間にだいたい出発する。
個々のコウモリは5~10グラム
の昆虫を食べるといわれる。
これにより莫大な量の糞が洞窟内にたまる。
それを餌にする昆虫たちも集まってくる。
この写真の土のように見えるのは
全部コウモリの糞です。
グアノといいます。
ゴキブリも来ています。
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