コウグンシロアリの一種
2017/11/20
最初の写真はキャノピーウォークウェイといって、
地上30-40メートルくらいのところに
吊り橋がかけてあって、その位置から樹冠部にやってくる
鳥たちや、虫・花なども観察できるようになっています。
とはいっても、樹冠部にやってくる鳥たちは
素早い動きで写真どころじゃありません。
この吊り橋をわたりきったところには10人くらいは
立つことができるスペースが設けらています。
そこでこのシロアリ写真を撮影することができました。
当時はスンゴイ速さで動くアリだなぁ、と思ってしばし見とれておりました。
翌日もまた、この場所に行ってはみたのですが、昨日のシロアリは
すっかいなくなって幹だけが数百年から
じっとこの森をまもっているかのようでした。
そして日本に帰って、当時のスライドフィルムを見てみたら、
あまりの猛スピードで移動してゆくためか、
シャッタースピードが追い付かず、
ブレボケ写真がたくさん出来上がってきました。
比較的マシに写っているのがこんな数枚だけでした。
豆知識
「フィールドガイドボルネオ野生動物」によると
学名はProcessional Termite (Hospitalitermes sp.)、
和名はコウグンシロアリの一種となっています。
コウグンとは、行軍のことでしょう。
シロアリの仲間は、アリの仲間と違って、
別の分類となります。
シロアリはシロアリ目(等翅目 Isoptera)
アリはハチの仲間と一緒でハチ目(膜翅目 Hemiptera)に属します。
とここまで、書いたら最近はシロアリはゴキブリ目(網翅目)に
入れてるようです。
黒や茶色に見えて白くないのにシロアリか?
と思うかもしれませんが
アリやハチは、頭部、胸部、胴部のつなぎ目が細くくびれていますが、
シロアリは全部ずんどうで、くびれがほとんどなく、
慣れればひと目で違いがわかります。
シロアリは不完全変態(卵⇒幼虫⇒成虫)で蛹を経ず、
幼虫と成虫の姿は似ています。
アリやハチは完全変態(卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫)です。