葉っぱのようなクツワムシの仲間
2016/09/20
翅の後ろのほうは虫食いのあとがあるような凝りよう。
つぎの写真は左側からで、
後ろ脚の付け根が茶色く変色して
病気になった葉っぱのようです。
翅の後ろのほうの茶色の点は、
右側の状態と違っていているように見えます。
生きているうちに自然とついたキズにはちょっと見えません。
朝起きて、ロッジのカーテンを開けたら、
外の手すりの上にじっと座っていました。
ちょっとさわるとまさに、
ノッシノッシという感じで動きます。
生きていました。
手すりの上だからわかるものの、
この姿で葉っぱだらけのジャングルにいたら
まず、見つからないだろう、と思います。
そして、よく見ると葉っぱの
形・色に翅がそっくりなのはいいとして、
葉っぱの中に一部虫食いや、
病気と思われる褐色の点があることが
わかるだろうか。
それが、左右対称になっていない、
ということが、また、驚きです。
この2枚の写真は同じ個体を
右側と左側とから、撮影したものです。
大きさは10センチくらいです。
日本のクツワムシも、左右から撮影なりして
しげしげ観察したことはないけど、
たぶん左右は対称ではないでしょうか。
このように左右が非対称というのも
生物全般でもなかなか珍しいと思います。
食べ物は日本のクツワムシはクズを中心とする草食ですが、
このコもそうなんでしょうか。
鳴き声は、日本のクツワムシより大きな声で
ガチャガチャガチャガチャ鳴くんでしょうか。
マレーシアには、Macrolyristes corporalisという名前の
種が分布するようですが、
ボルネオにいるかどうかはわかりません。
また、英名はGiant Malaysian Katydid、
和名がオオクツワムシ、巨大キリギリス
と表現しているサイトを発見しましたが、
詳しいことはわかりません。
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