ボルネオ島バコ国立公園で出会ったパルダリスオオイナズマ(チョウ)
パッと見、オオムラサキのメスのような感じでした。
前翅 40-50㎜くらいです。
学名:Lexias pardalis (Village Archduke )
オスとメスとは全然違う模様で、この写真のコは、メスです。
図鑑によると、オスは、後ろ翅の表にきれいなブルーの
模様が入っており、メスのようなまだら模様はありません。
バコ国立公園は、海岸からほど近いところに
ジャングルが発達しており、
そのジャングルのちょっと汚れた水がたまっている
暗い空間に静かにおりました。
たまり水を飲んでいるようで、
ときどき翅を上下させるほかは、
ほとんど動きませんでした。
腐った果実や、動物の糞、死骸などにも集まります。
似ている種類として以下のものがあります。
Lexias bankana
Lexias dirtia (ヤマオオイナズマ)より標高の高いところにいる。
Lexias pardalis このチョウは、サトオオイナズマともいうようです。
これは、日本のキマダラヒカゲが、昔は一種と思われていたものが
研究の結果、ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲと別種扱いに
なったと同様な関係かもしれません。
食草は、Hypericaceaeということで、オトギリソウ科のようです。
分布は、北インド、ミャンマー、タイ、スンダランド