ボルネオ島ダナンバレーで出会ったブタオザル
英名: PIG-TAILED MACAQUE
学名:Macaca nemestrina
サル目オナガザル科
オナガザル科に属していながら
尾は長くありません。
ブタオのとおり、
豚の尾っぽのように、しっぽは
くるりんとまわっています。
この写真は、ダナンバレーの
ボルネオレインフォレストロッジで
アクティビティの合間に、
昆虫の写真を撮っていたら、
ロッジの建物の手すりにいたのを
見つけて撮りました。
普通、野生動物といえば、
人間の姿を見れば
すぐに逃げてしまいそうですが、
このブタオザルは
なんだか、
堂々とというか、
図々しいというか、
ぜんぜん逃げません。
以下は現地で買ってきた
図鑑「MAMALS of BORNEO」からの抜粋です。
【大きさ】
頭からお尻まで495mm 尾の長さ180mm 足の裏の長さ:158mm
(1匹のオス成獣の測定結果)
体重:オス成獣 7-9kg、メス成獣:4-6kg
(マレー半島の標本はより重い)
【見分け方】
全体オリーブブラウンで腹部は白く、頭頂部と首は濃い褐色。
短い尾が特徴的、ボルネオの他のサルは尾が長い。
一方、類人猿には尾がない。
本種は人間から逃げるために地面に降りる唯一の霊長類です。
【生態と生息場所】
通常、15-40匹の群れで生活するが、たまに単独のオスもいる。
食べ物は果実、小さい脊椎動物や無脊椎動物である。
ほとんどが山地の森林で暮らすが、ときに低地林に隣接した
プランテーションや庭などで穀物や果樹などの作物に深刻な被害を与える。
【分布】:
北東インド、中国南西部、東南アジア、スマトラ島と隣接した島々
ボルネオはMacaca nemestrina nemestrinaという亜種で、
低地林と標高1300メートル以上の高地で知られている。