コウモリダカ Machaeramphus alcinus とドラゴンダンス
コウモリダカ
英名:BAT HAWK 学名:Machaeramphus alcinus
コウモリのように黒いタカ、かと思ったら、コウモリを食べるタカという意味でした。
ここ世界自然遺産ムル国立公園では、夕方になるとその数、数百万匹(頭、羽?)という
コウモリが毎日、洞窟から出勤していきます。
観光客は洞窟の前に設けられた野外ステージで、花火を待つような雰囲気で
コウモリのお出ましをまちます。
別に、合図はありませんが、黒い塊が突然、洞窟から出てきます。
こわれたパチンコのように出てくる出てくる。
出てきた一団は一匹の龍がからだをくねらせるように、ウェーブ状に流れていきます。
これをドラゴンダンスといいます。
コウモリのえさは、蚊で、1匹のコウモリが食べる蚊は数十匹ですから
その総数量はまさに天文学的といっていいほどの数になるのでしょう。
それだけの数の蚊が毎日、供給されている、ということで、
ボルネオの自然の豊かさの証しかもしれません。
蚊⇒コウモリ⇒コウモリダカの順で、昔、習った食物連鎖がつながっています。
そういえば、ドラゴンダンスを見に来た半そで半ズボンの人びとは
パチンパチンと蚊をたたいておりました。
雨の日はコウモリは洞窟にこもったまま出勤しないということです。