ネッタイタマヤスデの一種 Sphaerotheriida sp.
2017/11/20
1998年12月 ダナンバレー
現地ガイドはピンミリピ、という。
つづりはこうである。Pill Millipede。
学名は種名まで決まっていないのかSphaerotheriida sp.までです。
ジャングルの中を歩いていると、地面の上をゆっくり歩いているのに出会う。
近づくと意外に早い動きです。
さわると丸まって防御態勢になる。
この写真だけみれば、日本のダンゴムシの親戚かと思われるかもしれない。
でも、つぎの写真を見ていただければわかるように大きさが全然違う、大きいのである。
まるまったときでゴルフボール大くらいかな。
あとで調べたら、この仲間はひとつの節(体節)から2対の脚が出ているのに対し、
ダンゴムシはひとつの節から1対の脚がでているので
区別は容易であるという。
日本のダンゴムシは正式にはオカダンゴムシで甲殻綱ワラジムシ目という
仲間であるのに対し、
このピンミリピは倍脚綱ネッタイタマヤスデ目(もく)に属しており
だいぶ縁が遠いようです。
ごちゃごちゃしてきたので整理してみると
甲殻綱 ワラジムシ目 オカダンゴムシ 1節から1対の脚
目はちがうがエビ、カニも甲殻綱に入ります。
倍脚綱 ネッタイタマヤスデ目 ピンミリピ 1節から2対の脚 ヤスデの仲間 、
倍脚の意味がわかるような気がする。
私自身もワラジムシやヤスデの脚の付き具合なんてじっくり見たことありませんので、
このあたりは調べて書いているだけです。
今度会ったら見てみます。
ついでに
昆虫綱 脚は3対(6本のいろんな虫)、
この中でいろいろな目(もく)に分かれています。
例:チョウ、セミ、甲虫など。
ここで、6本というより、3対というとちょっとだけ専門家みたい。
クモ綱 脚は4対(8本)で昆虫とは違うということは
比較的知られている。こちらもいろんな目(もく)に分かれています。
というようなわけで、ダンゴムシとピンミリピ(ネッタイタマヤスデの一種)とは
昆虫とクモの違いくらいの縁の遠さがある、ということです。
この本に書いてありました。
お求めはこちら
フィールドガイド ボルネオ野生動物―オランウータンの森の紳士録 (ブルーバックス)