ナガサキアゲハ Papilio memnon 、 Great Mormon
2017/11/20
学名:Papilio memnon 、英名:Great Mormon
開翅長:50~55㎜
初めてボルネオに行った1998年12月に路上や庭の赤い花(名前不詳)によく
やってきていました。
アゲハにしては尾状突起がなく、翅に模様もなく、地味な印象です。
どこかでみたことあるな、と思いながら日本にもいるけど南方系なので
私にはあまりなじみがなく、すぐにはわかりませんでした。
その後、簡単に調べるすべもなく、ほってありました。
数年後、現地で日本人が書いたチョウの図鑑を入手したのはいいが、全部英語なので
それもパラパラながめるだけでした。
2006年に友人をつれて、またボルネオに行ったとき、
私の持っている図鑑と同じ体裁の日本語版を彼が
購入したので、名前の部分だけ手書きで写して、
やっとナガサキアゲハがボルネオにもいる
ということがわかったのでした。
まあ、それ以前でも真剣になって文献あたれば
わかったとは思いますが、
そこまではせずにアゲハの一種ですましてあったのです。
<メス>
この写真も初めてボルネオに行ったときに撮ったものです。
ナイトドライブといってクルマの荷台に乗って、
ガイドがサーチライトであちこち照らして、
おもに闇の中をあるく哺乳類を観察する
アクティビティのなかでガイドが見つけてくれたものです。
ほかもに小枝で眠っている小鳥なんかも教えてくれたり、
木の幹や枝先のムササビの仲間などを探してくれたりします。
とても、ガイドなしには発見できなかったであろう貴重な写真です。
日本のナガサキアゲハメスは後翅の白い紋が南にいくほど発達すると
複数の図鑑に書いてあります。
ところが、もっと南のボルネオではそれほど白い紋は発達せず、
この写真のような姿になります。
これもオス同様、長いことどんな名前のチョウがわからないままでした。
日本語版ボルネオのチョウの図鑑があり、わかったことです。
食草:ミカン科、ということで、ボルネオでも害虫なのかな。
繁殖は1年中。